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2025.07.10 データベース

【徹底比較】kintoneと類似している3製品を比較!それぞれの特徴や選び方を解説

「kintoneに似ている製品って何があるだろう」

「kintoneと同じくらいのクオリティで、もっと安価なサービスってないかな?」

「kintoneとkintoneの類似製品を比較したい」


このような気持ちを抱いていませんか。

この記事ではkintoneの類似製品を紹介し、kintoneとの比較を通じてそれぞれのサービスの特徴を解説していきます。


kintoneの類似製品を検討している方は、ぜひご一読ください!

kintoneの5つの特徴とは

kintoneとは、サイボウズ株式会社が提供するクラウド型の業務アプリプラットフォームです。

プログラミングの知識がなくても、業務に合わせたシステムを簡単に作ることができます。


kintoneは2011年から提供開始されたシステムで、国内を中心に多くの企業や組織に導入されています。

そんなkintoneの特徴はどのようなことがあるでしょうか。


  1. ノーコード/ローコードでアプリを作成できる
  2. 多様な業務に対応できる柔軟性
  3. クラウドサービス
  4. チームでの情報共有がしやすい
  5. 豊富な外部連携サービス


順番に解説していきます。

1.ノーコード/ローコードでアプリを作成できる

kintoneの大きな特徴は、プログラミングスキルがなくてもアプリ作成ができる、いわゆるノーコードシステムであるということです。

そのため、専門知識のない人であってもアプリの作成・構築を行うことができます。


また、kintoneの標準機能では対応できないような複雑な処理や自動化をしたいときにはJavaScriptなどを使い、ローコード開発で機能を追加することもできます。

2.多様な業務に対応できる柔軟性

kintoneは、業種や部署を問わず幅広い業務に対応することができます。

営業や人事、総務や製造、医療や教育など、多くの分野で使える設計となっています。


テンプレートも豊富なので、どんな業務でも目的に応じたアプリを見つけることができます。

3.クラウドサービス

kintoneはインターネットを経由して使えるクラウドサービスです。

社内のパソコンだけでなく、外出先でスマホやタブレット端末からでもアクセスすることができます。


またクラウドサービスであるため、サーバーの管理等も不要で、常に最新版を使えるといったメリットもあります。

4.チームでの情報共有がしやすい

kintoneはアプリごとにコメント機能や通知機能が備わっています。


またスペース機能という、チームやプロジェクトごとの掲示板のようなエリアもあります。スペース機能はチャットルームのようなイメージで、社内SNSとしても活用することができます。


このようにkintoneは、チーム作業が進めやすいように作られています。

5.豊富な外部連携サービス

kintoneはさまざまな外部サービスと連携することができます。


たとえばGoogleカレンダーやGoogleフォームといった予定管理系のシステムや、TeamsやSlackと連携して通知を受け取ることなどができます。


さらに、自社の基幹システムや他の業務ツールとも連携可能なものが多いため、とても便利です。

kintoneの価格とは

kintoneの価格についてまとめていきます。


なお、kintoneは2024年に値上がりして価格が変わりました。またその際、大規模利用に特化した「ワイドコース」というプランが新設されました。


kintoneの価格
  • ライトコース 月額1,000円/一人あたり 10ユーザーから契約可能
  • スタンダードコース 月額1,800円/一人あたり 10ユーザーから契約可能
  • ワイドコース 月額3,000円/一人あたり 1,000ユーザーから契約可能

kintoneと比較したい類似製品を紹介

ではここからはkintoneと類似製品を比較していきます。


  1. PigeonCloud(ピジョンクラウド)
  2. プリザンター
  3. Salesforce(セールスフォース)


順番に解説していきます。

1.PigeonCloud(ピジョンクラウド)と比較

PigeonCloud(ピジョンクラウド)は株式会社ロフタルが提供する、国産のWebデータベースです。

PigeonCloudは、kintoneと類似した機能が特長でkintoneの機能をほとんど網羅しています。


データの共有・一元管理が可能で、画像添付も可能になっています。またAIを使って自動でシステム構築ができたり、RPAのように業務を自動実行できる機能も搭載されています。


PigeonCloudはコスパが高く機能も充実しているため、「なるべく予算は抑えながらも良いものを使いたい!」そんな方にぜひ使っていただきたいソフトとなっています。


また今回の記事では詳細に触れていませんが、PigeonCloudは通常プランの他に「同時ログインプラン」があります。


こちらは同時に接続するユーザー数で費用を計算するため、利用頻度が低い社員が多くいる場合でも費用負担が少なく、お得に使っていくことができるプランです。


通常プランや他社サービスに比べてコストカットできる場合があるので、大人数での利用を検討中の方は公式サイトをチェックしてみてください。


公式サイト:PigeonCloud


kintoneとPigeonCloudの機能比較

kintoneとPigeonCloudの機能を比較しました。

※表の「△」と記載しているものは、「外部サービスやプラグインの連携によって利用が可能」という意味を表します。


kintoneのライトコースとスタンダードコースの主な違いは、機能を拡張できるかどうかという点です。

スタンダードコースであれば外部サービスとの連携やプラグインの利用が可能となり、出来ることが広がります。

一方、ライトコースの場合は基本機能のみの利用になるため、物足りなさを感じることもあるでしょう。


「kintoneの標準機能は少ない」と言われることもありますが、その一方で、PigeonCloudは標準機能が充実しています。


kintoneとPigeonCloudの価格比較

価格についてもまとめています。

ここで特筆しておきたいことは、最小契約ユーザー数の違いです。


kintoneは2024年に、ライト・スタンダードコースの最小契約ユーザー数を5ユーザーから10ユーザーへと引き上げました。

最低でも10名以上でないと、基本的には利用できなくなってしまったのです。


一方で、PigeonCloudは5ユーザーから利用ができますので、小規模で使いたいというニーズにも応えることができます。


kintoneとPigeonCloudのサポート比較

サポートについては大きな違いは見られませんでした。

2.プリザンターと比較

プリザンターは株式会社インプリムが提供する、国産のWebデータベースツールです。

業務アプリケーションをノーコード/ローコードで簡単に作成・運用することができます。


kintoneと似たツールではありますが、プリザンターはオープンソースソフトウェアであり、無料利用も可能となっている製品になります。


公式サイト:プリザンター


kintoneとプリザンターのサポート比較

比較表を見ると、プリザンターはサポート体制が手薄なように見えます。


しかし、別途「年間サポートサービス」が用意されており、契約するとWebフォームやメールでの問い合わせが可能になります。


年間サポートサービスのコストは、一カ月当たりに換算すると¥15,000~¥100,000と、高額な設定となっています。

詳しくは公式サイトを確認してください。


なおkintoneや先述したPigeonCloudは、無料でサポートを受けることができます。コスパ良くサポートを受けたいのなら、kintoneやPigeonCloudを選んだ方が良いでしょう。


kintoneとプリザンターの価格比較

価格についてはプリザンターの方が安価に設定されています。


プリザンターはCommunity Editionまたはクラウドのフリープランにおいては、無料で利用することができます。


しかし先述しましたが、プリザンターのサポートは有料となります。利用料は安価に収まってもサポート費が高額となる場合もありますので、ご注意ください。

3.Salesforce(セールスフォース)と比較

Salesforceとは、Salesforce社が提供するクラウド型のCRM(顧客管理)プラットフォームです。

企業が営業やマーケティング、カスタマーサポートなどの業務を一元管理し、顧客との関係を強化するためのビジネスツールです。


Salesforceは世界的に高いシェアを誇っていて、多くの企業に利用されています。グローバル展開している企業や、他拠点企業に向いている製品です。


また連携性もあるため、MAツールやBIツールなどと連携してDXを行いたい場合にも適しています。カスタマイズ性も非常に高く、高機能な製品です。


しかし社内にSalesforceを管理する人材が必要なことや、設定が難しかったり、慣れるまでに時間を要するという注意点もあります。


またSalesforceは使いこなすことができればとても有用なツールではありますが、多機能ゆえ少々オーバースペックとなってしまい、使いこなせないといったケースもあります。


公式サイト:Salesforce


kintoneとSalesforceの機能比較

Salesforceは、営業支援やマーケティングに強いツールです。顧客管理や営業支援を本格的に行いたい場合は、Salesforceを選択するのが得策でしょう。


一方で、日報や申請業務、案件管理やタスク管理などの業務アプリを現場で作りたいというような要望がある場合は、kintoneの方が適しています。


kintoneとSalesforceの価格比較

価格については、Salesforceの方が高価となっています。


またSalesforceは、基本的には年単位での請求となります。「Starter Suite」プランのみ月単位と年単位から選べるようになっています。


一方kintoneや先述したPigeonCloud、プリザンターは、月単位での更新となっています。

そのため合わなければすぐに解約することも可能ですので、選びやすい製品と言えます。

kintoneと類似製品の比較を通して、それぞれを選ぶべき人を解説

どの製品もできることは同じですが、機能や価格、サポートなど異なる点も多くありました。「じゃあ、どの製品を選べばいいのだろう?」と思っている方もいるかもしれません。


そこでここからは、製品ごとに向いているケースについて解説していきます。

kintoneを選ぶべき人

kintoneは、ITに詳しくない人でも使いやすいツールです。

コミュニケーション機能も豊富で、チームワークを活性化させることができます。また幅広い業種や業務に使うことができます。


kintoneがオススメなケース
  • 社内のチームワークを活性化させたい方
  • 多様な業務に活用したい場合
  • 現場でスピーディーにアプリ作成を行い、業務改善したい場合

PigeonCloudを選ぶべき人

PigeonCloudはkintoneと同じような機能を有しており、より安価に利用できる製品です。

脱Excelや脱Accessをしたい、まずは手始めにデータ管理ツールを導入したいといったケースにおすすめです。


PigeonCloudがオススメなケース
  • ExcelやAccess、スプレッドシートの代替ツールを探している方
  • 安価に高機能なデータ管理を行いたい方
  • コストパフォーマンスの良いサービスを使いたい方
  • 多様な業務に活用したい場合

プリザンターを選ぶべき人

プリザンターは、業務を効率化したい中小企業や自治体、ITに強い組織にとって良い選択肢になります。

コストを抑えて業務アプリを作りたい場合や、自分たちでアプリを内製化したい場合などに適しています。


プリザンターがオススメなケース
  • 無料または低価格でサービスを使いたい場合
  • 分からないことがあってもマニュアルなどを使って自力で解決できるという、ITリテラシーの高い方
  • オープンソースソフトウェアを使いたい方

Salesforceを選ぶべき人

Salesforceは、本腰を入れて業務改善や営業強化を行いたいというケースに最適です。

また海外拠点や子会社を含めてデータを一元管理することができるので、大企業におすすめです。


Salesforceがオススメなケース 
  • 会社全体で顧客情報を共有したい方
  • 大企業または複数拠点、海外拠点を持つ企業
  • 営業チームを抜本的に強化したい方

まとめ

今回の記事では、kintoneの類似製品を紹介して各製品の違いを見てきました。


kintone、PigeonCloud、プリザンター、Salesforceともに、おおまかに出来ることは同じです。

ですが比較してみると、各製品の違いや特色が見えてきたと思います。


サービス選びでは「自社がこだわりたいポイント」を明確にしていただければ、おのずとピッタリくるサービスが見えてくると思います。

さて、気になる製品は見つかりましたか?


もし気になった製品があれば、公式サイトから「資料請求」や「無料トライアル」を申し込んでみてくださいね。


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この記事を書いた人
PigeonCloud編集部 PigeonCloud Editorial Department
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